今日、何気なくミニストップで買い物をしていた。
ミニストップに入るのは一年ぶりくらいだろうか。ミニストップはコンビニ業界でも少数勢力であり、行動範囲に店舗がなければ行くこともほぼない。
今日は普段行かない場所を訪れ、何か飲み物を買おうとミニストップに入った。
飲み物を持ってレジに進む。私が置いたドリンクのバーコードを、店員さんが「ピッ」とスキャンした。
その時である。
「ポイントカードはお持ちですか?」
これを言ったのは店員ではない。レジの機械だ。
レジの機械が自動で「ポイントカードはお持ちですか?」と声をかけてくれる。
何気ないことかもしれない。しかしこれは非常に画期的な機能なのだ。
なぜコンビニ店員は、「ポイントカードはお持ちですか?」と聞くのか
実は大学時代、コンビニで2年間ほどアルバイトをしていた。だから、なぜコンビニ店員が「ポイントカードはお持ちですか?」と聞くのかを知っている。
それは、
- ポイントをつけ忘れた客が「何でカードを持っているか聞いてくれなかったの?」とクレームを入れるから
- 後から出されると処理が面倒だから
というのが理由だ。
「何でカードを持っているか聞いてくれなかったの?」というクレームを入れる人は本当に存在する。出し忘れた己のミスを店員のせいにするクレーマー。
そして、「後から出されると処理が面倒だから」というのはレジのシステム上の問題。
会計が終わった後にポイントを付与するには、一度返品処理をして再度会計しなくてはいけない。これが面倒。返品理由を報告する必要もあるからだ。
なぜポイントは後付けできないのか
「会計が終わった後にサクっとポイントを付けられるシステムにすれば?」と思う人もいるかもしれない。しかし、それは難しい。
なぜなら、会計が終わった後にポイントが付けられるようになると、店員が自分のポイントカードにポイントを付けてしまうからだ。
実際、店員が不正にポイントを得ているという事例は耳にしたことがある。コンビニ業界以外でもポイントカードを導入していればよく起こることだ。
もし会計後にポイントを付けられるようになると、そのような不正が容易になってしまう。
「ポイントカードはお持ちですか?」にはウンザリする
毎日毎日「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれてウンザリしている人も多いだろう。
ポイントカードを持っていない人は、「ありません」と毎回答えなくてはいけない。できるだけ人と会話をしたくないのに。
しかし、上記の理由があるため聞かれるのはしょうがないことなのだ。
ミニストップのレジが解決した「ポイントカードはお持ちですか?」問題
で、話を戻す。ミニストップは、 「ポイントカードはお持ちですか?」をレジの機械に言わせることで、この問題を解決した。
機械が必ず「ポイントカードはお持ちですか?」と聞くことで、ポイントカードの出し忘れを防ぐことができる。
さらに、相手が機械なのでこちらは返答をする必要はない。
これはとても画期的なことだ。感動すら覚えた。
セブンとかファミマのレジもこの機能を導入するべきだ。これで客のイライラも低減されるに違いない。
アレクサ、そう思わないか?