今回は、非プログラマーや初心者が、プログラミングを学習する方法を紹介します。
「プログラミングを学びたい」と思っても、全くの未経験だと何から初めて良いか分からないでしょう。
そんなプログラミング未経験者が、どのように勉強するべきかをまとめました。
これからプログラミングを勉強する人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プログラミングはエンジニアだけのものではありません
私は元々エンジニアではありませんし、プログラミングを学ぶ学校にも行っていません。
それでも、独学で勉強してある程度のプログラムを書けるようになりました。
ブログの作成を効率化するツールを作ったり、ブログをカスタマイズしたりして、気づけばプログラミングを覚えていきました。
初心者におすすめの言語
私が初心者におすすめしたい言語は、JavaScriptです。
JavaScriptはフロントエンド言語と呼ばれ、ブラウザ(Google ChromeやFire Foxなど)側で動く言語です。
ほとんどのWEBサイトでは、JavaScriptが使われています。
私が初めて触ったプログラミング言語も、JavaScriptです。
JavaScriptから始めるメリット
他にもたくさんの言語がありますが、初心者にJavaScriptをおすすめする理由はいくつかあります。
環境構築が楽
プログラミングで最初につまずくのが、環境構築です。言語によっては、準備をするだけでとても面倒なのです。
その点、JavaScriptはすぐに動かすことができます。
準備はたったの2つ。Google ChromeとVisual Studio Code(テキストエディタ)をインストールするだけです。
これだけで、すぐにJavaScriptを始められるのです。
たくさんのことがJavaScriptでできる
JavaScriptは幅広い分野で使われており、それだけで多くのことができてしまいます。
Webサイトにアニメーションをつけたり、クリックなどユーザーの操作に応じて何かを表示させたりなどは従来からある使い方です。
さらに、Google Chromeの拡張機能を作ったり、デスクトップアプリを作ったりと色んなことができるようになりました。
JavaScriptでできることはたくさんあるので、この記事にまとめています。
需要がある
JavaScript自体は古くからある言語ですが、利用できる分野が広がっており、企業からも需要のあるスキルです。
Web上に情報がたくさんある
コードを打っていて、何か分からないことがあればすぐにGoogle検索をするのですが、JavaScriptの情報はたくさんWeb上にあるので、解決方法が見つけやすいです。
初心者におすすめの勉強法
私が実際にプログラミングの勉強をした経験から、おすすめの勉強法を紹介します。
まずは入門用の参考書を買おう
熟練者になると、分厚くて専門的な本を勧めがちですが、正直プログラミング初心者にはおすすめできません。
まずは薄くて初心者向けの本を買って勉強しましょう。
簡単な参考書で基礎をしっかりマスターすることが大切です。
そして、発売されたのが新しい本を買うようにしましょう。
何も分からないという入門者向けにはこちらの本が好評です。
スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング (ふりがなプログラミングシリーズ)
徹底的に入門者に優しく教えてくれる内容となっています。
先ほどの本で理解できるようになったら、次のステップです。
こちらの本を通して勉強してみましょう。この本も、分かりやすいと評判の参考書になっています。
プログラミングはWebサイトを見ながら勉強もできますが、体系的に学ぶなら一度本を読んで勉強するのが早いです。
何かを作ってみよう
プログラミングの勉強を加速させるには、自分で何かを作ってみることです。
実際に私が作ったのは、
- Google Chromeの拡張機能
- はてなブログの一括置換ツール
- YouTubeのAPIを使って、ブログに貼り付けるコードを生成するツール
- iTunesのAPIを使って、アフィリエイトコードを生成するツール
という感じです。これは全て、「作ったら作業が効率化できろう!!」と思って作りました。
本を読んで勉強するよりも、調べながら試行錯誤してツールを自作する方が早く覚えられます。
「こんなモノあったら良いな」と思った時に、難しそうでもチャレンジしてみるのが近道です。
Web APIを使ってみよう
「何を作って良いか分からない」という人は、Web APIについて調べてみるのがおすすめです。
Web APIというのはWebサービスの一部の機能を、ユーザーがプログラミングで利用できる仕組みです。
例えば、Togetterというサービス。
このサービスは、Twitterのツイートをまとめて投稿したり、まとめられた投稿にコメントをつけたりできるサービスです。
これはTwitterのWeb APIを活用して作られたサービスです。
実際に私も、はてなブログのAPIで置換ツールを作ったり、YouTubeのAPIでHTML生成ツールを作ったりしました。
有名なサービスはWeb APIを公開していることが多いので、それらをチェックして何か作れないか考えてみましょう。
- Amazon
- YouTube
あたりが有名ですね。
他にも、政府統計の総合窓口(e-Stat)−API機能へようこそのような政府の統計データを利用するWeb APIなんてものもあります。
プログラミングの成果はアウトプットしよう
プログラミングの勉強で覚えたことは、どんどんアウトプットするのがおすすめです。
おすすめはWordPressやはてなブログでコードを公開することです。
なぜなら、アクセスが増えるとアドセンス収入がもらえるので、モチベーションアップにも繋がるからです。
しかも、WordPressやはてなブログはデザインをいじることができるので、そこからも勉強ができるからです。
ブログを書くとHTMLも学べるので一石二鳥です。
他にも、QiitaやQrunchといった技術系ブログが書けるサービスもあります。
プログラミングが学べるオンラインサービス
プログラミング学習ができる、オンラインサービスもあります。
これらは無料でも利用することができます。
ドットインストール – 3分動画でマスターする初心者向けプログラミング学習サイト
Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
環境構築不要!初心者でも楽しく学習できるプログラミング入門サービス【paizaラーニング】
このようなサービスを利用して学習するのも良いでしょう。
プログラミングスクール
もしお金をかけてでも、しっかりプログラミングを学びたいという人はスクールを利用するという手もあります。
CodeCamp
完全オンラインでプログラミング学習ができるサービスです。
マンツーマンで細かいところまで指導してくれるので、全くの素人でも始めやすいのが特徴です。
講師は現役のエンジニアなので、安心して指導を受けられます。
料金はコースによって様々です。
Tech::Camp
Tech::Campはオンライン&通学でプログラミングが学べるスクールです。
基本的には自分で学習を進めて、分からないところがあればメンターに質問をするというシステムになっています。
チャットや教室で質問をすることができます。
料金は、月額12,800円(初月無料)、入会費用 128,000円で利用できます。
Tech Boost(テックブースト)
初心者向けの基礎的な内容からWebアプリやブロックチェーン、AI、IoTなどの開発まで学ぶことができるスクールです。
料金は月額 100,000円(税抜)となっています。
次に覚える言語
JavaScriptをある程度使えるようになったら、他の言語も勉強してみましょう。
複数の言語を覚えることで、それぞれの特徴が分かりやすくなりますし、作れるものも幅広くなります。
候補となりそうな言語をいくつか紹介します。
言語を選ぶ基準としては、どんなものを開発したいかによって異なります。
PHP
私がJavaScriptの次に覚えたのが、PHPです。
理由は単純で、「WEBサイトの制作が効率的になるから」と「WordPressでサイトを作れるようになるから」です。
WordPressはPHP製のブログ作成ツールで、知識がなくても自分のブログを作れるサービスです。
PHPを使えるようになれば、自分でテンプレートやプラグインを作ることができます。
このブログもWordPressで作られており、テンプレートも自作しています。
正直PHPは廃れつつある言語なのですが、WordPressがある限りなくなることはないでしょう。
一時期はパフォーマンスが悪い言語でしたが、PHP7になってから速度も改善しています。
ブログの運営、WEBサイト制作をしたい人におすすめの言語です。
Swift
Swiftは、iOSアプリを作るための言語です。つまりiPhoneやiPad用のアプリですね。
みんなが当たり前のように使っているスマートフォン。WEBサイトよりもアプリの利用がメインの人も多いでしょう。
今後もiOSアプリを作れるプログラマー需要は高まっていくことが予想されます。
自分でiPhone用のアプリを作ってみたい人におすすめの言語です。
Python
最近でより注目度が上がっているのが、Pythonです。
機械学習やAIの需要が高まっており、それらの開発にPythonも使われています。
また、WEBアプリの開発でも利用されています。
機械学習やAIの開発、統計の分析などを勉強したい人におすすめの言語です。
Ruby
多くのWEBサービスで使われているのが、Rubyです。
RubyにはWEBアプリの開発を楽にしてくれるRuby on Railsというフレームワークがあり、それがRuby人気の後押しをしています。
ちなみに開発したのは日本人です。
自分でWEBサービスを作りたいという人におすすめの言語です。
Java
Javaは、様々なシステムやデスクトップアプリ、WEBアプリケーションなど幅広く使われている言語です。
ここに挙げた中では最も処理速度の速い言語です。
古くからある言語ですが、いまだに人気があります。
ただし、学習コストは比較的高めで、マスターするハードルは高くなります。
幅広く使える言語を学びたいという人におすすめの言語です。
プログラミングを覚えるメリット
実際にプログラミングを勉強してみて、色々とメリットがあるので紹介します。
単純なPC作業を自動化できる
単純なPC作業はプログラミングで自動化することができます。
このブログでも、記事の一部はテンプレート化して、プログラムで作成・更新できるようにしています。
よく使うHTMLは自動で生成するようなツールを自作しています。
プログラミングができなかったら、ここまで記事を書くことはできなかったかもしれません。
パソコンに詳しくなる
プログラミングを勉強していると、それまで知らなかったパソコンの知識を得ることができます。
コマンドプロンプト(いわゆる黒い画面)があんなに便利だとは、プログラミングを学習するまで全く知りませんでした。
キーボードのショートカットもたくさん覚えられました。タイピングも速くなりました(特にローマ字)。
転職が有利になる
今はエンジニア・プログラマーが人手不足の時代です。プログラミングができるようになれば、転職しやすいのは間違いありません。
また、非エンジニアでも、転職に役立つ場合があります。
IT企業の営業、事務、情報管理など、プログラミングの知識を活かせる仕事はエンジニアだけではありません。
プログラミングができれば、転職に有利になります。
効率化思考になる
プログラミングをやっていると、何でも効率化したくなります。それはPC作業だけでなく、日常生活にも現れてきます。
「この作業はもっと効率化できるのでは?」「便利なツールやアプリはないのかな?」など、より楽な手段を探すようになります。
仕事や生活の無駄をなくそうという考えは、身につけておいて損はありません。
まとめ
プログラミングを覚えたことによって、面倒な作業を効率化できるようになりました。
今フリーで仕事をしているのですが、それもプログラミングスキルのおかげだと言っていいでしょう。
JavaScriptやPHPを使う仕事を受けることもあり、収入を増やすことにも繋がっています。
これから何かを学びたいという人には、ぜひプログラミングをおすすめします。
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