ちょっと賢いふりをするためのカタカナ語集
多分普段使わないけど、ブログとかでちょっと賢いふりができそうな用語を集めてみました。これ読んだからといって賢くなれるかは微妙ですが、賢いふりはできるかもしれません。難しい本とか記事を読むのに少しはためにはなるかも。
アイロニー
「皮肉」と訳されます。それとなく気づかせるように言うことです。「いやー、今日も個性的ですねー」これがアイロニー。ソクラテスは無知を装って相手の無知をついていたことから、アイロニーの原点とされます。
アガペー
「無償の愛」のことです。「無償の愛」とは見返りを求めない愛です。母親(もちろん父親も)は子供に愛を持って接しますが、これは見返りを求めた愛ではありません。これがアガペーです。
アナーキズム
「無政府主義」と訳されます。政府なんかいらねー、権力なんか排除して自由になろうぜって考え。「無政府主義者」はアナーキスト、「無政府状態」をアナーキーと言います。
アナロジー
類推・類比のことです。よく「人生はマラソンだ」と言いますが、このように類似する物事と比較するのがアナロジーです。
ビジネスにおいても、アナロジー思考というのがあります。違う業界や分野だけど構造が似てる場合、それを参考にして真似したり取り入れたりする思考です。
アプリオリ
経験がなくとも物事を説明できることです。先天的、自明的な認識。反対に、経験から得る認識や知識をアポステリオリという。
用例:「一つのリンゴと二つのリンゴを合わせると三つになることは、アプリオリに知っています」
イデオロギー
一般的に「政治的な立場」とか「思想傾向」として使われます。80年代後半までは資本主義と社会主義のイデオロギーが世界を二分して対立していました。
用例:「ブサヨとネトウヨのイデオロギーが対立しているようだ」
カタルシス
心が浄化されて、スッキリすることです。映画やドラマを観て泣いて、スッキリする人もいるでしょう。これがカタルシスです。
トートロジー
一般的に同語反復のことです。同じ言葉や同じ意味のことを繰り返し言うことです。「人は人、私は私」もトートロジーですし、「馬から落馬した」「後から後悔した」と言うのもトートロジーです。
ドグマ
宗教の教義のことですが、そこから派生して「独断・偏見的な主張」という意味として使われます。柔軟性に欠けた信念・信条という意味でも使われます。
用例:「部屋にあるものは何でも捨ててしまおうなんて、ドグマに基づいた考えはやめろ」
ニヒリズム
「虚無主義」と訳されます。「お金に価値を見出そうとするなんて、意味がないことだ」。「生きることには意味なんてないよ」。このような態度がニヒリズムです。
用例:「仕事なんて無意味だから働かないなんて、そんなニヒリズムな考えやめろよ」
パラダイム
一般的に、ある時代の物の考え方・常識の意味で使われます。特によく使われるのが「パラダイムシフト」という言葉です。今まで常識だとされていた考え方が、大きく変化することを「パラダイムシフト」といいます。
用例:「日本も年功序列から実力主義へとパラダイムシフトする必要があるね」
フィリア
友情や友愛のことです。友達には家族や恋人とは違う愛があります。友達のことをわが身のように想うことはないでしょうか。これがフィリアです。
「アガペー(無償の愛)」と「エロス(性愛・純愛)」そして「フィリア」、愛には三つの種類があります。
用例:「ヘイ!ブラザー!俺たちフィリアで結ばれた仲だな!」
ペシミズム
「悲観主義」と訳されます。反対語は楽観主義を意味する「オプティミズム」です。
用例:「もう貯金が1000万しかないって、お前どんだけペシミズムなやつだよ」
ペルソナ
自己の外的側面。もう一つの顔。人に良い顔をしようと善人ぶったりしませんか?これがペルソナです。もともとはラテン語で「仮面」を意味する語から来ています。マーケティング用語として、架空の理想的な顧客を「ペルソナ」と呼ぶこともあります。
誰でもできるペルソナの作り方〜マーケティングの現場で活用できる良質なペルソナを作る手順 | カイロスのマーケティングブログ
メタファー
「隠喩」と訳されます。逆の意味で「直喩」というのがあります。これは「~のようだ」と分かりやすく喩えることです。「隠喩」は「人間は考える葦だ」のように、「~のようだ」と言わない喩え方です。
「男はATMよ」これがメタファーです。
ラディカル
「過激な」とか「急進的な」という意味で用いられる。今までの常識や定説をくつがえすような感じ。「根本的な」とか「根源的な」という意味もありますが、「過激な」「急進的な」の意味で使うことが多いと思います。
用例:「童貞死刑法とか、お前相当ラディカルだな」
リベラリズム
一般的に、自由主義と訳されます。ただ、単純にみんなが自由奔放であればいいのではなく、ある程度の政府の介入が必要であるという考えです。
例えば、独占禁止法は市場を独占する自由を奪うことになります。しかし、独占は自由競争の妨げになるので抑制しなくてはいけません。社会の自由を守るためには、一方で自由を制限しなくてはいけないという考え方です。
国家や権力も排除するべきだという完全自由主義は、リバタリアニズムといいます。
レトリック
修辞技法・修辞学のことです。比喩(直喩・隠喩)、擬人法や擬態法、倒置法は国語でならったと思います。これらの技法がレトリックです。
また、うわべだけで飾り立てただけの言葉を批判的にレトリックと言うこともあります。
ロゴス
理性、言語、定義、秩序など様々な意味で使われます。分かりやすく言うと「論理的な事・言葉」です。
用例:「そんな感情論では、ロゴスが欠けてるよ」
日常会話では多分使わない
紹介したカタカナ語は日常会話ではほとんど使いません。ただ、知っておいて損はないとは思います。難しいカタカナ語を使う本とかサイトを読む時に参考になるかもしれません。
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