『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)の感想など

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先日、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という本を見かけて気になったので読んでみました。

著者は株式会社日本創生投資 代表取締役CEOの三戸政和氏です。

今回はこの本の感想などを書いていこうと思います。

著者・三戸政和氏の経歴

著者の三戸政和氏は、2005年にソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)に入社。ベンチャーキャピタリストとして国内外のファンドを担当し、投資やM&A戦略、株式公開支援などを行なっていました。

2016年には株式会社日本創生投資を設立し、中小企業の事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行なっています。

まさにその畑の人という感じですね。

この本のポイント

  • 会社を買って資本家になる
  • イチから起業するのはリスク・難易度が高い
  • 飲食店経営なんてやめておけ
  • 多くの企業が後継者不足に頭を抱えている
  • 企業で働いた経験を活かせる
  • 昨今では、M&Aのハードルが下がっている

この辺りが、この本のポイントです。

会社を買って資本家になる

普通に働いていては、億単位の資産を形成するのは至難の技です。

とはいえ、将来は若者の減少で年金もあてにできないのが現実。老後の蓄えをしておかないと安心できない世の中です。

そのためにも、数百万円という少額で会社を買って育てることによって、資産を大きくするのは一つの手です。

ゼロから起業するのはリスク・難易度が高い

経営者になりたいと思った人が、最初にやろうとするのが会社を起業することです。

しかし、ゼロから会社を起こして成長させるには、並外れた才能と努力が必要だと、この筆者は唱えています。

飲食店経営なんてやめておけ

「会社をやめて独立したい」と思った時に、飲食店を始めようと考える人は多いでしょう。

しかし、水戸氏は「飲食店経営に手を出したら地獄が待っている」とまで言っています。

街にはたくさんの飲食店があり、それはまさにレッドオーシャン。

設備投資や土地代、人件費、仕入れなどにお金がかかり、味はもちろんのこと立地がよくないと人が来ない。

確かに、人があまり入っていなくても続いている飲食店は存在します。

多くの企業が後継者不足に頭を抱えている

昨今では慢性的な人手不足もあり、企業の後継者がいないというのが問題となっています。

「その会社の社員が引き継げばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、そんな簡単な話ではありません。

例えば、経営に関することは社長がやっていて、他の社員が技術者や職人だった場合です。技術者や職人は経営に関するノウハウがないので、経営者として後継者になるのは無理があります。

技術はあっても、企業経営に関する知識がある人が会社にいないというケースがあるのです。

企業で働いた経験を活かせる

大きな企業では、ITの活用により業務が効率化されていることがほとんどですが、中小企業では効率化が進んでいない場合が往々にしてあります。

そのような効率化の手法を中小企業に持ち込めば、企業をさらに発展させられるかもしれません。

大企業では当たり前のことでも、中小企業では違う場合があります。

「ただのサラリーマンだったから」と諦めるのではなく、その経験を活かすこともできるのです。

昨今では、M&Aのハードルが下がっている

昔ではM&A募集というのはトップシークレットでしたが、今ではよりオープンになっています。

ちょっと探してみれば、M&Aを仲介してくれるサービスが簡単に見つかります。

事業承継・M&AのマッチングといえばM&AマーケットTRANBI【トランビ】

このように、個人でも企業買収ができる下地ができているのです。

企業経営に興味がある人にはおすすめ

こんな感じの内容ですが、具体的な内容は本を読めばさらに具体的なことが分かると思います。

会社経営をしたいけど、ゼロから立ち上げるより既存の企業を成長させる方に興味がある人にはおすすめです。

この記事で書いた内容はほんの一部を噛み砕いて書いただけなので、詳しい内容は本を読んでみてください。

感想

「会社経営=起業」という先入観がありましたが、個人で会社を買収するという方法があるのは目から鱗でした。

確かに、すでにあるリソースを活用できるので、ゼロから起業するよりはリスクは低いかもしれません。

せっかく利益が出ている会社なのに、後継者がいないという理由で廃業してしまうのはもったいない限りです。

これから個人での企業買収は広がっていくかもしれません。

個人的には、アナログな会社にエンジニアなどを送り込んで、ITを導入していくのも面白いかなとか思います。

↓このような事例もあるみたいですし。

NECから温泉旅館へ転身――元エンジニアが挑む、老舗ホテルのIT化 (1/3) – ITmedia エンタープライズ

エンジニア自身が企業買収に乗り出すのも良いでしょう。まだまだ効率化できる中小企業はたくさんあると思います。

経営に関することも学べるので、企業経営に興味のある人は読んでみてください。