貧困女子高生のヤラセと貧困は別問題

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NHKが貧困女子高生を取り上げて特集を組んだのですが、その女子高生のTwitterでの「豪遊」ツイートが暴露されて炎上しています。

 

NHKの番組を観たところ、この女子高生はパソコンを買うお金がないからと、キーボードだけを買ってもらってタイピングの練習をしているとのこと。エアコンをつけるお金がないから保冷材を首に巻いて涼んでいるそうです。

ヤラセの発覚

女子高生のツイートから1000円のランチに時々行っていることや、NHK番組において彼女の家に高額(?)な品々が映っていることから、「コイツ貧困じゃない!」という非難が殺到しているようです。また、EXILEのライブやワンピースの映画鑑賞に何度も行っているようです。

確かに、キーボードだけでのタイピングの練習や保冷材のくだりは過剰な演出だったのかもしれません。

では、彼女は貧困ではないのでしょうか?

貧困のレベルが上がるヤバさ

彼女は母子家庭であり、アパート暮らしをしています。その点に関してはウソだという指摘はないので事実なのでしょう。さすがに本当は父親がいて一軒家に住んでたら暴露されるでしょうが、そのような情報はありません。

母親がアルバイトで家計を支えて、アパート暮らし。これで良い暮らしをしているとは考えられません。この女子高生が好きなアニメグッズを買ったり1000円ランチをするにも、ある程度やりくりしながら出費していたのでしょう。

 

もし、親子二人で暮らしながら「良い暮らし」ができるアルバイトがあるのなら、紹介して欲しいくらいです。

 

今回の炎上で驚いたのが、「このレベルで貧困て言うな」「余裕やんけ」という意見があったことです。

この件で批判すべきは「ヤラセ」や「過剰な演出」があったことであり、「貧困ではない」という指摘は非常に恐ろしいと感じました。

いまや労働者の4割が非正規社員、家計所得が200~300万円の家庭が非常に多くなっています。

そのような状態で、母子家庭でアパート暮らしというだけでは、貧困を語る資格はないと考える人達がいるようです。

 

追記:女子高生自身はアルバイトをしてお小遣いを稼いでいるようです。母親のアルバイト代だけではさすがに趣味に充てるお金がなかったのでしょう。

 

母子家庭のアパート暮らしで育った

私も、この女子高生と同じように、高校生時代は母子家庭でアパート暮らしでした。母が非常に働き者で、二つのパートを掛け持ちして家計をやりくりしていました。

母が一生懸命働いてくれたおかげで、家にはパソコンがありましたし、たまに外食をしたり友達と買い物に行くこともできました。本当に母には頭が上がりません。

さすがに大学に行くにはお金がなかったので奨学金を借りて1人暮らしし、授業料免除制度を利用して大学に通うことができました。

 

しかし、そんな私にも、この日本で「貧困」を語る資格はないようです。家にはパソコンがあり、たまに外食に連れて行ってもらったのですから。

 

今回の炎上で出てきた批判は2種類。

「ヤラセ」「過剰な演出」←これを批判するのは分かる

「貧困じゃない」←え?

 

恐ろしい。もはや、ちょっとやそっとで「貧困」を語ってはいけない社会なのですね。

 

貧乏同士で足引っ張っててどうするんだよ。

 

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